2025年7月4日金曜日

文月となりて

 今週は、火曜日から7月となりました。「文月」とも呼ばれます。旧暦では約一月から一月半遅れとなるので、今で言うと8月中旬くらいでしょう。田植えなどの農作業が終わり、夏の暑さも一段落つくころに、知人に手紙を書いて、近況をお知らせしたり、相手の様子を尋ねたりといったことが行われたのでしょう。
 でも、今の暦では、7月は、まさに夏突入です。

 今週の水曜日は、中学生を対象に「しののめキッチン」が開かれ、「唐揚げ」と「ブロッコリーと卵のサラダ」「フルーツポンチ」を御提供いただきました。私は出張のため、いただくことができませんでしたので、詳しくは来週に御報告させていただきます。

 金曜日には、中学1年生の皆さんに、お茶を点てていただきました。お菓子は季節にちなんだ「七夕」でした。お茶碗は、百人一首が書かれている、風情もひとしおの器で、和歌は、「淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」でした。千鳥の哀切に満ちた鳴き声は、人恋しさを募らせます。
 また、2年生には、お花を活けていただきました。「ひまわり」「スプレーバラ」「ゴット」「アルストロメリア」「宿根スターチス」が、にぎやかに夏の明るさを表現しています。3年生は、箏の音色を響かせていました。

 今日の会話は、「夏で好きなもの、好きなことは何ですか」という問いに対して「雰囲気が好きです。温度が低ければもっといいです」「風鈴の音を聞きながら、ごろごろすることです」「誕生日があることです」「プールに行ったり、海に行ったりと、夏だからこその遊びがあることです」「全中で試合ができることです」「そうめん流しがおいしいです」という回答をいただきました。

 暑さに負けぬよう、冷たい飲み物などで涼をとりながら、今週の週末も、皆さんの笑顔がほころぶ、素敵な週末となりますように。