2023年3月20日月曜日

終業礼拝 式辞

 今年1年間、皆さんが頑張ったことについて4点、お願いしたいことを1点、お話します。

1 皆さんは、コロナに打ち勝つことができました。
 ・黙食、マスクといった関係で、クラスメートとコミュニケーションが取りにくい
   1年間でしたが、皆さんは、上手に距離を取りながらも、友人関係を広げること
  ができました。
 ・手洗い、マスク、黙食、換気など、よく協力をしていただき、お蔭で本校では、
  通常の学校生活において感染拡大やクラスターの発生はありませんでした。
 ・高2、中3の修学旅行でも、一人の感染者を出すこともなく、全員無事に松山に
  帰って来ました。

2 いろいろな学校行事に協力的でありました。
 ・体育祭、クローバーディ、スプリングフェスティバルなど、様々な行事によく取
  り組んでいただきました。卒業した3年生は、大変感謝していました。
 ・四国でインターハイがありましたが、おもてなしの心を持って、全国から高校生
  をお迎えすることができ、本校生もカウントダウンの人文字撮影や坊ちゃん球場
  などでの広報活動に頑張っていただきました。

3 正直で前向きで、まっすぐ成長していきました。
 ・東京からのお葉書にあったように、皆さんの態度、姿勢、姿は、周りの方々から
  好感を持って受けとめられています。皆さんが、良い子であらねばと取り組んで
  いただいたお蔭です。
 ・時には、ルールを守れないこともあったと思いますが、きちんと反省してくれる
  生徒がほとんどでした。
 ・良いことは良いこと、悪いことは悪いことと、善悪の区別を付けることができる
  人に成長してくれていると思います。
 
4 粘り強く、諦めないで頑張ってくれました。
 ・部活動で各部が、全国レベルの成果を上げていただきました。中学バレー部は、
  土日で四国大会があり、優勝しました。
 ・同好会や個人で取り組んでいる活動でも成果を上げていただきました。
 ・体調が悪いときもあっただろうけど、今日みんなで進級の日を迎えたこと、遅れ
  てでも学校に来れたことは、たいへん、素晴らしいと思います。高校3年生も、
  95人全員が卒業しました。中学3年生も、38人が全員卒業しました。それぞれ
  が、自分の進む道を見つけて、一歩踏み出そうとしています。

 お願いしたいことは、スマートフォンを含む携帯電話の使用についてです。
 ・校則は変わっていないので、まず、それは守っていただきたいと思います。
 ・マナーやルールを守る。これは、SNSに関する犯罪の被害者・加害者にならない
  ためにも重要なことです。
 ・ラインなどによるコミュニケーションは、短い言葉によるやり取りであり、顔も
  見ない状態なので、誤解が生じやすいということを肝に銘じておく必要がありま
  す。
 ・大事な話は、相手に会って直接するというのが、鉄則です。電話でも誤解が生じ
  ることがあります。ましてや、メールやラインとなると、本当の気持ちが通じに
  くくなるおそれがあるので、気を付けましょう。

 春休みは、自分を成長させるチャンスです。
 4月から、ホームも変わります。それまでに、少しだけ新しい自分になりましょう。良いところは伸ばし、ちょっと不十分かなと思うところがあったら、少しでいいので改善していきましょう。
 例えば、あいさつがまだ不十分だなと思ったら、少しでいいので今よりは大きな声を出せるように意識していきましょう。
 朝起きるのが遅くて、お母さんに迷惑をかけていると思ったら、5分早く起きる練習をしてみましょう。

 皆さんと、4月10日の始業礼拝でお会いできることを楽しみにして、終業礼拝のあいさつといたします。

2023年3月17日金曜日

修了式 式辞

 校門の桜もほころび、松山城の木々が春色をまとわんとする今日の佳き日に御来賓の皆様の御臨席を賜り、2022年度松山東雲中学校の修了式を挙行できますことは、我々教職員一同、この上ない喜びであり、御臨席を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。
 また、卒業生の保護者の皆様には、本校入学以来、健やかな成長を願われての日々、「朝なかなか起きてこない」「突然黙り込む」「食が進まない」「何かあったんだろうか」と、様々な御苦労や御心配がお有りだったと思いますが本日、お子様は晴れの御卒業となりました。心からお慶びを申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました38名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。皆さんの、これまでの学習における頑張りや、体育祭、クローバーディ、スプリングフェスティバルなどの各種行事、部活動での活躍ぶりを見て、私はいつも感心させられました。とりわけ、あいさつ、お辞儀、掃除態度は、天下に誇る「東雲レディ」の真髄でありました。
 さて、皆さんは、これから新しい舞台に立とうとしています。時として戸惑いや焦りを感じることがあるかもしれません。しかし、恐れることはありません。いつの時代にあっても変わらず必要とされるもの、普遍的な価値や意味を持つものを身に付け、いかんなく発揮すれば、どのような難局も切り抜けることができると思います。
 例えば、本校の重点努力目標、「心に愛と希望と勇気」をの、「愛」と「希望」と「勇気」がそうです。相手への思いやりを持ち、自分自身も大切にする「愛」。絶望的な状況に陥ってもあきらめず、力が湧いてくるまで待ち、理想を追い求める「希望」。何かを行おうとするときに一歩前に出る「勇気」。この三つの力は、皆さんが人生を歩んでいく上で、心強い味方となってくれるはずです。
 最後に、坂村真民さんの、「念ずれば 花ひらく」の言葉をお贈りします。「念ず」は心の中で祈るという意味ですが、「我慢する」、「耐え忍ぶ」という意味も併せ持っています。辛いとき、苦しいときに、じっと我慢し、じっとこらえて、よい時期が来るのを待ち続ける。そうすると、必ず花はひらき、幸せは訪れるはずです。
 「念ずれば 花ひらく」という言葉をかみしめながら、卒業生の皆さんが中学校を巣立ち、新しいステージで、自らの新しい一歩を踏み出されることを心から応援しています。ますますの御健康と、洋々たる前途に幸多からんことをお祈りし、式辞といたします。

   2023年3月17日        
松山東雲中学校長   染田 祥孝

2023年3月10日金曜日

春めく3月第2週

 3月1日に高校の卒業式が終わり、今週は春の陽気に誘われて校門の土手の桜も花開こうとしています。
 今日、金曜日は、中学生対象の「しののめキッチン」の日でした。彩も豊かで味も調和のとれた「ちらし寿司」。旬の「野菜の天ぷら」。そして桜の花見に出かけたくなるようなデザートがついて、今週もおいしく頂戴いたしました。スタッフの皆様の温かいお気持ちのお蔭と感謝いたしております。今年 1年、ありがとうございました。
 金曜日は、中学生の総合的な学習の時間にお邪魔をしました。1年生の特別茶会では、「鶯」のお菓子と、おいしいお茶をいただきました。一人一人に、奨励証をお渡しすることができました。2年生には、深紅の「カーネーション」、黄色の「スターチス」、緑の「麦」と「ヒバ」、赤い「ヒペリカム」を組み合わせた、エネルギーが溢れる明るい未来を感じさせる花を活けていただきました。3年生は、みんなで今日も熱心にお箏に取り組んでいました。
 今日の会話は、「春休みになって取り組みたいことは何ですか」の問いに対して、「部活の練習をしたいです。春休みになったら、すぐに大会があります。」「世界ユースに出るのが夢なので練習をしたいです。」ということでした。
 皆さんの、春休みの予定はいかがでしょうか。
 来週は、いよいよ3学期の授業が最後となる週です。春休みになる前に、今のホームの友達と友情をさらに深めてくださいね。

2023年3月3日金曜日

弥生となりて

 今週は、水曜日に高校3年生を送る、卒業式を行いました。95人全員が出席してくれました。みんなが、元気に卒業できたこと、それが、私たち教職員の無上の喜びです。卒業生の皆さんの頑張りに感謝します。
 式典を支えていただいた、在校生の皆さん、お忙しい中、お越しいただきました保護者の皆様、御来賓の皆様、ありがとうございました。
 今日、3月3日金曜日は、奇しくも「ひな祭り」の日。中学生の総合的な学習の時間で、1年生には、お茶を点てていただきました。お菓子は桃の節句にちなんで「菱餅」のお菓子でした。2年生には、「リュウココリーネ」「ヤツデ」「雪柳」を組み合わせて、清楚でありながら力強さを感じさせる見事な花を活けていただきました。3年生は、今日は修学旅行です。京都の町を巡っています。

 今日の会話は、「1年間、お茶やお花に取り組んでの感想は?」と尋ねたところ、「お茶を点てたりする、お点前を覚えることが難しかったけれど、日本文化を学べて良かったです」「幼稚園や小学校の時に学んだことがありましたが、中学校でもう一度取り組めたので、すごく上手にできるようになりました」「最初は花の名前もわかりませんでしたが、1年間で花の名前や生け方など新しく発見できたことが多くありました」「生け方や花の名前を学ぶことができました。お花に詳しい母と家で一緒に取り組むこともでき、花の大切さがわかるようになりました」などと、たいへんすばらしい感想をいただきました。
 来週は、早くも第2週となります。うららかな春の日が続くことを予想させる、3月最初の週末です。

2023年3月1日水曜日

卒業式 式辞

 厳しかった冬が過ぎ、松山城の木々がうっすらと春色をまとい始めようという今日の佳き日に、御来賓の皆様の御臨席を賜り、第74回松山東雲高等学校の卒業証書授与式を挙行できますことは、我々教職員一同、この上ない喜びであり、御臨席を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。
 また、卒業生の保護者の皆様には、本校入学以来、健やかな成長を願われての日々、様々な御苦労や御心配がお有りだったと思いますが、本日、お子様は晴れの御卒業となりました。心からお慶びを申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました95名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。皆さんの、これまでの学習における頑張りや各種行事、部活動での活躍ぶりを見て、私はいつも感心させられました。特に、最高学年になった今年一年間、皆さんは、自分たちの良いところを遺憾なく発揮されました。
 さて、皆さんが踏み出そうとしている社会は、さまざまな分野において、急激な変化や改革が進んでおり、時として戸惑いや焦りを感じることがあるかもしれません。しかし、恐れることはありません。いつの時代にあっても変わらず必要とされるもの、普遍的な価値や意味を持つものがたくさんあります。それらを身に付け、いかんなく発揮すれば、どのような難局も切り抜けることができると思います。
 例えば、本校の重点努力目標、「心に愛と希望と勇気」をの、「愛」と「希望」と「勇気」がそうです。相手への思いやりを持ち、自分自身も大切にする「愛」。絶望的な状況に陥ってもあきらめず、力が湧いてくるまで待ち、理想を追い求める「希望」。何かを行おうとするときに一歩前に出る「勇気」。この三つの力は、皆さんが世の中を渡っていく上で、心強い味方となってくれるはずです。
 また、困ったときには、人の助けを借りましょう。自分ですべてを切り開こうと思うと壁も厚く感じます。「他力」を借りて、自分でどうにもならない時には、天に委ねてみるのも一つの手です。時間が方向性を示してくれる時があります。
 困ったときのもう一つの大きな拠り所は、本校「東雲」です。素晴らしい、親身な先生方がそろって待っています。いつでも、里帰りのように相談に来てください。
 それでは、いよいよ旅立ちの時がやってきました。卒業生の皆さんが本校を巣立ち、新しい世界で、自らの新しい一歩を踏み出されることを心から応援しています。ますますの御健康、洋々たる前途に幸多からんことをお祈りし、式辞といたします。