2025年6月13日金曜日

梅雨ですが…

 今週は、中学校の市総体が行われました。火曜日、水曜日と剣道の大会があり、本校剣道部はBブロック準優勝で県大会へ、また個人戦でも3人が県大会へと駒を進めました。本校剣士が見事な一本を決める瞬間を、しっかりと見ることができました。
 バレーボール部は、木曜日に決勝戦が行われました。全校で応援に駆け付け、みんなで心を合わせて熱い声援を送る中、見事にブロック優勝を果たし、順位決定戦でも勝利を収めてシード1位で県大会に出場することができました。また、6年連続の優勝ということで、連続優勝の表彰状も併せていただきました。試合を見た生徒の皆さんは、白熱した試合に感動し、様々な場面で本校部員の素晴らしいプレーから、たくさんの元気をもらいました。皆さん、ありがとうございました。
 同じく木曜日は、ジレット先生の記念礼拝とジレット賞の授与、墓参がありました。ジレット先生に直接、薫陶を受けられた卒業生の方から、「東雲生の心・行い」について、示唆に富むお話をしていただきました。ジレット先生は、晩年、杖をつく不自由な体ながらも、落ちているごみを拾われていたそうです。私たちは、どうあるべきかを考えた人も多かったのではないかと思います。
 金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「紫カーネーション」の淡い紫と、「ゴットセフィアナ」と「ソケイ」の葉の緑が、うまく調和して、みずみずしい雰囲気を漂わせています。
 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「アジサイ」でした。まさに、梅雨の最中の今日にふさわしいお菓子でした。窓を開ければ、中学3年生がつま弾くお箏の音が聞こえてきました。毎週の練習で、着実に上達していることでしょう。

 今日の会話は、「梅雨と言えば?」の問いに対して「靴下が濡れて困る」「じめじめしていやだ」「雨が降って水たまりもできて大変だけど、紫陽花がきれいです」「雨がたくさん降って、湿気が多い」などという回答をいただきました。「では、一番好きな季節はいつですか。その理由は?」と尋ねると、「秋です。誕生日が秋だからです」「冬です。イベントが多いので」「春です。新しいことが始まってワクワクするし、楽しいからです」「夏です。プールや海で泳ぐことなど、遊ぶことが盛りだくさんだからです」と答えていただきました。

 今週の週末は、本校のオープンスクールです。小中学生の皆さんに、お越しいただき、学校生活の様子を見ていただきます。四国大会出場の部もたくさんあります。皆さんにとりまして、ステキな週末となりますように。


2025年6月6日金曜日

水無月となりて

 先週の週末は、高校の県総体が行われ、各部の応援に行かせていただきました。アーチェリー部は9年連続の優勝で10度目のインターハイに、バレーボール部は2年連続の優勝で10度目のインターハイに、サッカー部も2年連続の優勝で四国大会に、剣道部が団体ベスト4で四国大会に、個人もベスト4と8で四国大会にと、各部とも日頃の練習の成果を十分に発揮し、素晴らしい成績を収めていただきました。ダンス部も、息の合った演技とその意図が十分に伝わる構成で見事なパフォーマンスを披露していました。月曜日は、バレーボールとサッカーの決勝戦でしたが、多くの生徒の皆さんが会場までかけつけて熱のこもった応援をしていただきました。ありがとうございました。

 火曜日、水曜日のパン販売は、ボランティアの皆さんのおかげで完売し、木曜日のおにぎり販売も完売でした。必要とする方にお届けすることができ、喜んでいただけたと思います。「しののめキッチン」もスタートいたしました。みんながおいしくいただきました。ご準備くださいました皆様、ありがとうございます。

 今週は「ロープウエイ商店街」の風鈴の飾りつけに本校生が活躍し、また「花の日」では各施設に花を持って訪問し、感謝の言葉をかけていただきました。その様子は、テレビやインスタグラムで紹介されましたので、たくさんの方々に見ていただけたものと思います。

 金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。紫色の「丹頂アリウム」と、黄色の「透かし百合」、緑の「ドラセナ」が、今日も、周りを華やかにして、活気のある空間が創り出されています。

 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「梅」で、梅雨が間近なことを感じさせられました。

 今日の会話は、「最近うれしかったことは何ですか(partⅡ)」という問いに対して、「好きなアーティストのライブに当たったことです」「3人組のバンド、ミセスグリーンアップルの券をゲットできたことです」と奇しくも同じ内容のうれしかったこととなりました。また、「各部が県総体で活躍し、努力が報われたこと」「研修会に来られた他校の先生に、東雲の生徒さんは素敵ですね。みんな優しいと褒めてもらったことです」などという答えが返ってきました。

 今週の週末は、皆さんに、少しはホッとできるひと時がもたらされ、それぞれが、心身共に安らぐことができますように。

2025年5月30日金曜日

5月も「つごもり」に

 今週は、月曜日から教育実習がスタートしました。教職を目指す皆さんの先輩5人が帰ってきて、国語、地歴公民(社会)、数学、体育の授業で、皆さんと関わっていきます。本校在学中のことや、現在の大学生活など、いろいろとお話しをしてくれるものと思います。休み時間や放課後などを有効に使って、様々なアドバイスをもらってくださいね。

 火曜日は、生徒会役員の認証式と生徒総会が行われました。これまで支えていただいた旧役員の皆さん、本当にありがとうございました。また、新役員の皆さん、これから1年間よろしくお願いいたします。全校生徒が一丸となって、「東雲」をさらに居心地の良い学校、楽しい学校にしてまいりましょう。

 木曜日には、中学校の松山市総体、高校の県総体に向けて壮行会を行いました。8部90名の皆さんの活躍をみんなで願い、各部のキャプテンからは決意表明がありました。「唯一無二」の皆さんが、「唯一無二」のチームメイトと、「唯一無二」の練習をしてきたので、大会では、実力を十二分に発揮して、必ずや勝利を勝ち取って来てくれるものと思います。すばらしい友達の声援を後押しとして。

 今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「ゴテチャ」の朱色、「竹」の茶色と黄緑、「レザーファン」の緑が織りなす鮮やかなコントラスト。今日も、静かな美しさをたたえて、素敵な空間が創り出されています。

 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「蛍」で、紫色をベースにした闇の中に、蛍のほのかな光が黄色で表されていました。

 今日の会話は、「最近うれしかったことは何ですか」という問いに対して、「部活で難しい技(テクニック)が一番うまくできたことです」「部活で今までできなかったことができるようになったことです」、「試合で勝って、生徒の成長した姿が見られたことです」(H先生)などと答えていただきました。私は、「生徒から日本舞踊の発表会を見に来てくださいと御案内いただいたこと」と、「今日のおにぎりが完売で、作ってくださる方に御迷惑をかけずに済んだこと」です。

 今週の週末は、愛媛県の高校総体が開催され、熱戦が繰り広げられます。「着物装いコンテスト」世界大会もあります。各部の皆さんが日頃の成果を発揮され、「東雲lady」に勝利の女神が微笑みますように。


2025年5月23日金曜日

初夏を迎えて

 高校の中間考査が月曜日で終わり、今週は中学生も高校生もテストが返ってくる週です。頑張った分、きっと良い結果がもたらされると信じて、これからは、期末テストを視野に入れ、次の学習に取り組んでいきましょう。今週は、高校2年生も修学旅行を終え、火曜日から登校しています。

 火曜日の5限目は、高校3年生対象の「おかえりコンサート」が開催されました。高校3年生の3人の生徒によるピアノ演奏と、橋本先生のフルート・大空先生のピアノによるスペシャルステージが繰り広げられ、時を経てよみがえった「ベッツイー・ロス」の音色が、みつばホールに心地よく響き渡り、満場の聴衆の心を魅了しました。すてきなひと時でした。

 木曜日には、中学校の先生方に御来校いただき、来年度の高校入試の説明会を行いました。2限目は、皆さんの授業の様子をご覧になられ、高校生として生き生きと学校生活を送っている姿に満足され、にっこりと微笑んでいらっしゃいました。

 今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「ひまわり」の黄色と「くろほうづき」の紫、そして「ルスカス」の緑。今日も、にぎやかで活力に満ちた空間が醸し出されています。
 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「ビワ」で、果物の質感まで感じさせる見事な出来栄えでした。
 今日の会話は、「夏を感じるのは、どのような時ですか」という問いに対して、「蝉の声が聞こえる時」「暑い時」、「汗が出る時」「食卓にそうめんが出る時」(N先生)「気温が暑くなっていく時」「蝉の鳴き声、特に油ゼミが鳴く時」などと答えていただきました。今週は、夏の到来を感じさせる暑い日が続きました。

 今週の土日は、高校総体前の遠征や大会などがあって、多忙な人も多いと思いますが、皆さんにとりまして、心がホッとする週末となりますように。



2025年5月9日金曜日

連休も明けて

4連休も終わり、今週は水曜日からのスタートで、3日間で週末を迎えます。高等学校の各部活動は、4月末から行われた地区予選を勝ち抜き、着々と県大会へと駒を進めています。中学校の部活動では、バレーボール部が、大分で行われた「大木杯」で、九州・中国地区の強豪校を破り、昨年度の雪辱を果たして優勝を勝ち取りました。

皆さんは、連休後半をどのように過ごしましたか。部活動、大会、遠征、家族との遠出など、きっと充実した日々だったことでしょう。

木曜日には、PTAの役員会と茶話会が開かれ、100名を超える保護者の皆様にご参加いただき、親しく懇談をすることができました。「娘は部活動で頑張っていて毎日が充実している」とか、「高校生活が楽しくて仕方がないとお家で話している」とか、いろいろなお話を聞かせていただきました。また、「コンビニの前で、東雲の生徒がわざわざ自転車を停めて、倒れている傘立てを起こし、自転車に乗って立ち去るときも、もう一度傘立ての様子を気にして振り向き、出発して行った。このような生徒のいる学校に娘を入学させて良かった」という心温まる「東雲lady」の姿、隠れた善行もお知らせいただきました。話に花が咲いた、素敵なひと時でした。

  今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「カーネーション」の赤と「菖蒲」の紫、そして横に広がる「アレカヤシ」とすくっと立つ「オフラレルカ」の緑。今日も、色鮮やかでダイナミックな空間が醸し出されています。

中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「菖蒲」でピンクと白が柔らかさを感じさせました。

今日の会話は、「中間テストの目標は何ですか」という問いに対して、「全科目、平均点により近い点が取れるようにします」「5教科を全部80点以上取れるように頑張ります」、「期日までにゆとりを持ってテストを作ります」(N先生)「学んできたことをすべて生かして取り組みます」「今まで間違ったところを、なぜ間違ったかを確認してテストに臨みます」などと答えていただきました。

 今週の土日は、遠征や大会などがあって、普段にもまして、忙しくなる方も多いようですが、皆さんにとりまして、青春の1ページを彩る、心弾む週末となりますように。


2025年5月2日金曜日

皐月となりぬ

 4月も終わり、今週後半からは5月となりました。今日の空は、五月晴れというには少し雲が多いときもありましたが、薫風さわやかな季節が到来しました。皆さんは、連休後半をどのように過ごしますか。部活動、大会、遠征、家族との遠出など、計画は様々でしょうか。

 4月8日の始業式、9日の入学式以来、新しい環境の中で、新しい人間関係づくりに取り組んできた皆さん。友達はできましたか。スポンサーの先生と親しんでいますか。共に過ごす時間の積み重ねで、人間関係は深まっていきます。これからですよ、友達の輪を広げていくのは。声をかけて、仲間を増やしていきましょう。誰一人、一人ぼっちではないホーム、学年、学校にしていきましょう。

 4月に、さっそくうれしいことがありました。それは、始業式でお願いした昼休みの「パン販売のボランティア」に20人以上の皆さんが手を挙げていただき、手伝ってくれることになりました。心優しき人々に感謝しています。さすが、「東雲lady」たちです。

 今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「ガーベラ」のピンクと「モンステラ」の緑、そしてすくっと背をのばす「ガマ」。華やかで、かつ凛とした空間が醸し出されています。
 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は「つつじ」でピンクと緑が鮮やかでした。
 今日は、今年度になって初めて、お花とお茶を持って来ていただき、中学生の皆さんとお話をする最初の機会となりました。
 今日の会話は、「今年の目標は何ですか」という問いに対して
「テストの順位を安定させることと、英語の勉強とバレエとを両立させることです」「バレーボール部の全国制覇と新チームになったときには主軸になることです」「会うたびに挨拶をすることです」「部活と勉強を両立できるように頑張ります」「全国制覇です」(H先生)と、各人各様に答えていただきました。

 忙しい毎日ですが、皆さんにとりまして、「ほっとする」ひと時がある、すてきな連休となりますように。

2025年4月9日水曜日

入学式 式辞

 桜の花も名残りを惜しみ、入れ代わるように、城山の若葉の緑が鮮やかを増しています。まさに春爛漫の佳き日に、松山東雲中学・高等学校の入学式を、御来賓の皆様の御臨席を賜りまして、温かい雰囲気の中で挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 ただいま、中学生55名、高校生101名の皆さんの入学を許可いたしました。新入生の皆さんは、大きな希望と一抹の不安を抱かれているのではないかと思います。不安は、一日一日と学校生活を送っていくうちに消えていくと思います。分からないことや困っていることは、口に出し、親身な先生や優しい上級生の皆さんに尋ねてみてください。必ずや親切に対応してくださいます。また、新しいクラスメートに声をかけてみてください。あいさつから人間関係が広がり、友情が育まれていくものです。東雲は、温かい学校です。
 さて、本校は、県下唯一の女子校です。建学の精神を大切にして、「心に 愛と 希望と 勇気を ―未来のために 今を生きるー」を努力目標としています。
このことについて、今日は3点お話します。

 1点目は、キリスト教の精神、特に「愛」を重視しているということです。人を大切にし、思いやりの心を持って接していきましょう。自分自身も大切にし、今の自分を好きになりましょう。そして、人の過ちや「良くないところ」も許していきましょう。寛容の心を持つことも「愛」です。

 2点目は、「希望」についてです。今、新入生の皆さんの夢は何ですか。未来の「夢」の実現のために、中学生は6年間、高校生は3年間、この学び舎で学び、部活動で汗と涙を流し、学校行事で友情をはぐくみ、青春を謳歌します。どのようなときも「夢」の実現のため「希望」を持ち続けましょう。きっと未来は開けるはずです。

 3点目は、「勇気」についてです。将来の自分のために、ここぞというときには、勇気を出して、足を一歩、前に踏み出しましょう。人生は、つまずいて倒れても、立ち上がれないときがあっても、全く大丈夫です。時が経ち、やがて、力が湧いてきたら、その時は、しっかりと立ち上がって、一歩前に進んでみましょう。二歩目からは、ずいぶんと楽になるものですよ。
 私たちは、未来のために、今を生きています。今よりも、もっと素敵で、楽しく、明るい未来が、すぐそこまで来ているのです。未来は、未来を信じる者の前にその姿を現します。「今日」辛いことがあっても、「明日」はきっといいことがあるのです。歩みを止めなければ、未来はあなたに必ず微笑むはずです。
 
 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。お子様の晴れの日を迎えられて、お喜びもひとしおのことと存じます。私ども教職員一同、大切なお子様をお預かりします以上は、東雲に来てよかったと思って卒業していただけるよう、力の限り教育に当たりたいと考えております。どうか、家庭と学校が車の両輪となってお子様の成長を支えることができますよう、連携・協力をお願いいたします。
 「愛」「希望」「勇気」をさらに育み、皆さんが、未来のために、この東雲中学・高等学校でかけがえのない自分を作り上げていかれることを切に願って式辞といたします。