始業式に当たり、三つのお願いをします。
一つ目は、「新学期なので少しだけ新しい自分になるよう意識しましょう」ということです。2・3年生は、1・2年生の時の自分を少しだけ変えることができる節目です。例えば、朝起きて、お父さん、お母さんに今までよりは少しだけ大きな声で挨拶をするとか、5分だけ早く起きてみるとか、そういった少しだけ「新しい自分」になってみましょう。
二つ目は、来週から慌ただしい1週間なので、「少しずつ」「少しずつ」を心掛けましょう。東雲生は、勉強も部活動も、学校行事もみんな一生懸命に頑張るので忙しいです。スタートの1週間は、頑張りすぎる自分に、「少しは休めよ」と声をかけていただきたい。
急にペースを上げないで、ウォーミングアップの1週間にしましょう。
三つ目は、今日からメンバーが替わって新しいクラスとなります。慣れるまでは、たくさんのエネルギーを要しますが、新しい人間関係を結ぶには
① 「おはよう」などの挨拶
② 笑顔での受け答え
③ 積極的な声掛け
が大切だと思います。この「挨拶」「笑顔」「声掛け」を実践していただきたいと思います。
私が若かりしとき、ある学校で担任をしていた頃、「一緒に(弁当を)食べよう」「(教室移動の際は、)一緒に行こう」などと、一人ぼっちの子がいないように、みんなが声掛けをするクラスを目指しました。その結果、クラスの団結が強まり、夏は長浜へ海水浴、春は石手川で花見をするなど、青春の思い出をみんなで共有できるクラスとなりました。「挨拶」「笑顔」「声掛け」は、心の温かい東雲生だからこそできることです。
以上、3点をお願いしまして、始業式の式辞とします。