2026年4月24日金曜日

「みんな、それぞれに頑張っている」

 新学期が始まって2週間。やっと金曜日となりました。この2週間は、課題テスト、健康診断や身体計測、携帯安全講話、部活動登録、中学3年生には、全国学力学習状況調査があり、たいへん忙しい日々でしたね。新入生の皆さん、やってみたい部活動に入部できましたか。
  
 先週の金曜日には、中学生の総合的な学習の時間に活けたお花を、校長室に飾っていただきました。ピンクの「ガーベラ」が一段と鮮やかで、静かな中にも華やかさを醸し出しています。1年生は、お茶をたて、3年生はお箏の演奏に励んだことでしょう。私は、出張で皆さんにお会いできませんでしたが。

 今週は、木曜日に参観日がありました。保護者の皆様にお越しいただき、皆さんの授業の様子を見ていただきました。私も、各教室を回って皆さんの頑張りを応援してきました。みんな、真剣な顔で、またにこやかな顔で、授業に取り組んでいました。

 そして、24日の金曜日。今日は、遠足です。学年ごとに行き先が違いますが、みんなが行動を共にして、青春の時を刻み、ホームの絆を少しずつ深めることができたのではないかと思います。

 今日の金曜日は、この2週間の自分をほめてやる日です。みんな、少しずつ頑張りました。様々な事情で登校できなかった人は、その日は、おうちでいるということを頑張りました。遅刻した人は、遅れてでも来たということを頑張りました。何か失敗をした人は、挑戦したからこその失敗です。挑戦するということを頑張りました。うまくいってなくても、人はみんな頑張っているのです。

 少しずつ、少しずつ、皆さんの笑顔の輪が広がっていくことを願っています。

2026年4月9日木曜日

入学式 式辞

「朝夕向かふ勝山の 松のみどりに常盤なる」と校歌にも歌われています、城山の若葉の緑が一段と鮮やかさを増しています。校庭の桜も、皆さんの入学を待って、美しく咲いてくれています。まさに春爛漫の佳き日に、松山東雲中学・高等学校の入学式を、御来賓の皆様の御臨席を賜りまして、温かい雰囲気の中で挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 ただいま、中学生39名、高校生94名の皆さんの入学を許可いたしました。新入生の皆さんは、大きな希望と一抹の不安を抱かれているのではないかと思います。不安は、一日一日と学校生活を送っていくうちに消えていくと思います。分からないことや困っていることは、口に出し、親身な先生や優しい上級生の皆さんに尋ねてみてください。必ずや親切に対応してくださいます。また、新しいクラスメートに声をかけてみてください。あいさつから人間関係が広がり、友情が育まれていくものです。東雲は、温かい学校です。
 
 さて、本校は、県下唯一の女子校です。明治の時代にあって、女子に教育が行われていないことを憂慮し、社会を支えるのは女性だという強い思いで、スタートが切られました。
 夏目漱石の「坊ちゃん」に登場する「マドンナ」のモデルといわれる、本校の2期生遠田ステさんは、祝辞の中で「国が栄えるのは人材の有無による。その人材を育成するには、優れた母親が教育をしっかり行うこと以外に方法はない。優れた母親は、国の文明を向上させる元素とも言うべきものである。」と述べています。優れた女性こそが人材を育み、国を繁栄に導く「鍵」となると宣言しているわけです。

 開校以来140年目を迎える本校は、建学の精神を大切にして、「心に 愛と 希望と 勇気を ―未来のために 今を生きるー」を努力目標として、「女子のみ」という限定的な条件の下で、性的役割というバイアスをかけないで、課題に対して人間としてどう取り組むか、どのように立ち向かうべきかを、考え、行動できる人材の育成を目指しています。
 そこで、皆さんに三つの提案があります。
 「愛」についての提案です。皆さん、人を大切にし、思いやりの心を持って接していきましょう。自分自身も大切にし、今の自分を好きになりましょう。そして、人の過ちや「良くないところ」も許していきましょう。寛容の心を持つことも「愛」です。

 「希望」についての提案です。今、新入生の皆さんの夢は何ですか。未来の「夢」の実現のために、中学生は6年間、高校生は3年間、この学び舎で学び、部活動で汗と涙を流し、学校行事で友情をはぐくみ、青春を謳歌します。どのようなときも「夢」の実現のため「希望」を持ち続けましょう。きっと未来は開けるはずです。

 「勇気」についての提案です。将来の自分のために、ここぞというときには、勇気を出して、足を一歩、前に踏み出しましょう。人生は、つまずいて倒れても、立ち上がれないときがあっても、全く大丈夫です。時が経ち、やがて、力が湧いてきたら、その時は、しっかりと立ち上がって、一歩前に進んでみましょう。二歩目からは、ずいぶんと楽になるものですよ。
 「東雲Lady」は、これからの男女共同参画社会を支える、品性・知性を兼ね備えた、協働できる人材として、隣人に対する「愛」を忘れず、人の役に立つことを進んで行い、高い理想を掲げて、社会をより良くしていきたいものです。これが、現在の私たちに与えられた「ミッション」であることを忘れないで。

 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。お子様の晴れの日を迎えられて、お喜びもひとしおのことと存じます。私ども教職員一同、大切なお子様をお預かりします以上は、東雲に来てよかったと思って卒業していただけるよう、力の限り教育に当たりたいと考えております。どうか、家庭と学校が車の両輪となってお子様の成長を支えることができますよう、連携・協力をお願いいたします。
 
 私たちは、未来のために、今を生きています。今よりも、もっと素敵で、楽しく、明るい未来が、すぐそこまで来ているのです。未来は、未来を信じる者の前にその姿を現します。「今日」辛いことがあっても、「明日」はきっといいことがあるのです。歩みを止めなければ、未来はあなたに必ず微笑むはずです。
 皆さんが、未来のために、この東雲中学・高等学校でかけがえのない自分を作り上げていかれることを切に願って式辞といたします。

2026年4月8日水曜日

始業礼拝にて

 いよいよ、新学期となりました。皆さんは、春休みをどのように過ごされましたか。
 私は、お彼岸に行けなかった、両親のお墓参りに行ったことと中学バレーボール部の四国大会に坂出に行ったことが印象に残っています。故郷に帰って見てみると、以前にもお話した、枯れた榊の木の根元から生えてきていた新しい幹が、少しずつたくましくなっていました。新しく誕生した木の、これからの成長を願っています。中学バレーボール部は、全員が心を合わせて見事な試合をし、4年連続で四国新人大会優勝を果たしました。ありがとうございました。

 さて、今日から新しいホームとなり、環境が変わります。そこで、皆さんにお願いがあります。お昼に一人ぼっちで弁当を食べている子がいないようにしましょう。教室移動をするときに、一人ぼっちで移動している子がいないようにいたしましょう。みんなが声をかけ、仲間外れにされている人がいないように、心を配っていきましょう。

 ホームがかわるということは、昨年までの友達やスポンサーと全く分断されるということではありません。昨年までの人間関係の上に、新しい関係が積み重ねられるということです。友達や信頼できる先生が増えていくということです。ホーム替えをそのようにとらえて、今日から、交流の輪を広げていきましょう。挨拶と笑顔が、友達との距離を縮めてくれるはずです。

 皆さんが、今年1年、新しいホームで素晴らしい学校生活を送られますことを祈りまして、1学期始業礼拝の式辞といたします。