2025年5月23日金曜日

初夏を迎えて

 高校の中間考査が月曜日で終わり、今週は中学生も高校生もテストが返ってくる週です。頑張った分、きっと良い結果がもたらされると信じて、これからは、期末テストを視野に入れ、次の学習に取り組んでいきましょう。今週は、高校2年生も修学旅行を終え、火曜日から登校しています。

 火曜日の5限目は、高校3年生対象の「おかえりコンサート」が開催されました。高校3年生の3人の生徒によるピアノ演奏と、橋本先生のフルート・大空先生のピアノによるスペシャルステージが繰り広げられ、時を経てよみがえった「ベッツイー・ロス」の音色が、みつばホールに心地よく響き渡り、満場の聴衆の心を魅了しました。すてきなひと時でした。

 木曜日には、中学校の先生方に御来校いただき、来年度の高校入試の説明会を行いました。2限目は、皆さんの授業の様子をご覧になられ、高校生として生き生きと学校生活を送っている姿に満足され、にっこりと微笑んでいらっしゃいました。

 今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「ひまわり」の黄色と「くろほうづき」の紫、そして「ルスカス」の緑。今日も、にぎやかで活力に満ちた空間が醸し出されています。
 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「ビワ」で、果物の質感まで感じさせる見事な出来栄えでした。
 今日の会話は、「夏を感じるのは、どのような時ですか」という問いに対して、「蝉の声が聞こえる時」「暑い時」、「汗が出る時」「食卓にそうめんが出る時」(N先生)「気温が暑くなっていく時」「蝉の鳴き声、特に油ゼミが鳴く時」などと答えていただきました。今週は、夏の到来を感じさせる暑い日が続きました。

 今週の土日は、高校総体前の遠征や大会などがあって、多忙な人も多いと思いますが、皆さんにとりまして、心がホッとする週末となりますように。



2025年5月9日金曜日

連休も明けて

4連休も終わり、今週は水曜日からのスタートで、3日間で週末を迎えます。高等学校の各部活動は、4月末から行われた地区予選を勝ち抜き、着々と県大会へと駒を進めています。中学校の部活動では、バレーボール部が、大分で行われた「大木杯」で、九州・中国地区の強豪校を破り、昨年度の雪辱を果たして優勝を勝ち取りました。

皆さんは、連休後半をどのように過ごしましたか。部活動、大会、遠征、家族との遠出など、きっと充実した日々だったことでしょう。

木曜日には、PTAの役員会と茶話会が開かれ、100名を超える保護者の皆様にご参加いただき、親しく懇談をすることができました。「娘は部活動で頑張っていて毎日が充実している」とか、「高校生活が楽しくて仕方がないとお家で話している」とか、いろいろなお話を聞かせていただきました。また、「コンビニの前で、東雲の生徒がわざわざ自転車を停めて、倒れている傘立てを起こし、自転車に乗って立ち去るときも、もう一度傘立ての様子を気にして振り向き、出発して行った。このような生徒のいる学校に娘を入学させて良かった」という心温まる「東雲lady」の姿、隠れた善行もお知らせいただきました。話に花が咲いた、素敵なひと時でした。

  今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「カーネーション」の赤と「菖蒲」の紫、そして横に広がる「アレカヤシ」とすくっと立つ「オフラレルカ」の緑。今日も、色鮮やかでダイナミックな空間が醸し出されています。

中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は季節にちなんだ「菖蒲」でピンクと白が柔らかさを感じさせました。

今日の会話は、「中間テストの目標は何ですか」という問いに対して、「全科目、平均点により近い点が取れるようにします」「5教科を全部80点以上取れるように頑張ります」、「期日までにゆとりを持ってテストを作ります」(N先生)「学んできたことをすべて生かして取り組みます」「今まで間違ったところを、なぜ間違ったかを確認してテストに臨みます」などと答えていただきました。

 今週の土日は、遠征や大会などがあって、普段にもまして、忙しくなる方も多いようですが、皆さんにとりまして、青春の1ページを彩る、心弾む週末となりますように。


2025年5月2日金曜日

皐月となりぬ

 4月も終わり、今週後半からは5月となりました。今日の空は、五月晴れというには少し雲が多いときもありましたが、薫風さわやかな季節が到来しました。皆さんは、連休後半をどのように過ごしますか。部活動、大会、遠征、家族との遠出など、計画は様々でしょうか。

 4月8日の始業式、9日の入学式以来、新しい環境の中で、新しい人間関係づくりに取り組んできた皆さん。友達はできましたか。スポンサーの先生と親しんでいますか。共に過ごす時間の積み重ねで、人間関係は深まっていきます。これからですよ、友達の輪を広げていくのは。声をかけて、仲間を増やしていきましょう。誰一人、一人ぼっちではないホーム、学年、学校にしていきましょう。

 4月に、さっそくうれしいことがありました。それは、始業式でお願いした昼休みの「パン販売のボランティア」に20人以上の皆さんが手を挙げていただき、手伝ってくれることになりました。心優しき人々に感謝しています。さすが、「東雲lady」たちです。

 今日の金曜日は、中学2年生のお二人にお花を活けていただきました。「ガーベラ」のピンクと「モンステラ」の緑、そしてすくっと背をのばす「ガマ」。華やかで、かつ凛とした空間が醸し出されています。
 中学1年生には、お茶を点てていただき、おいしく頂戴いたしました。お菓子は「つつじ」でピンクと緑が鮮やかでした。
 今日は、今年度になって初めて、お花とお茶を持って来ていただき、中学生の皆さんとお話をする最初の機会となりました。
 今日の会話は、「今年の目標は何ですか」という問いに対して
「テストの順位を安定させることと、英語の勉強とバレエとを両立させることです」「バレーボール部の全国制覇と新チームになったときには主軸になることです」「会うたびに挨拶をすることです」「部活と勉強を両立できるように頑張ります」「全国制覇です」(H先生)と、各人各様に答えていただきました。

 忙しい毎日ですが、皆さんにとりまして、「ほっとする」ひと時がある、すてきな連休となりますように。

2025年4月9日水曜日

入学式 式辞

 桜の花も名残りを惜しみ、入れ代わるように、城山の若葉の緑が鮮やかを増しています。まさに春爛漫の佳き日に、松山東雲中学・高等学校の入学式を、御来賓の皆様の御臨席を賜りまして、温かい雰囲気の中で挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 ただいま、中学生55名、高校生101名の皆さんの入学を許可いたしました。新入生の皆さんは、大きな希望と一抹の不安を抱かれているのではないかと思います。不安は、一日一日と学校生活を送っていくうちに消えていくと思います。分からないことや困っていることは、口に出し、親身な先生や優しい上級生の皆さんに尋ねてみてください。必ずや親切に対応してくださいます。また、新しいクラスメートに声をかけてみてください。あいさつから人間関係が広がり、友情が育まれていくものです。東雲は、温かい学校です。
 さて、本校は、県下唯一の女子校です。建学の精神を大切にして、「心に 愛と 希望と 勇気を ―未来のために 今を生きるー」を努力目標としています。
このことについて、今日は3点お話します。

 1点目は、キリスト教の精神、特に「愛」を重視しているということです。人を大切にし、思いやりの心を持って接していきましょう。自分自身も大切にし、今の自分を好きになりましょう。そして、人の過ちや「良くないところ」も許していきましょう。寛容の心を持つことも「愛」です。

 2点目は、「希望」についてです。今、新入生の皆さんの夢は何ですか。未来の「夢」の実現のために、中学生は6年間、高校生は3年間、この学び舎で学び、部活動で汗と涙を流し、学校行事で友情をはぐくみ、青春を謳歌します。どのようなときも「夢」の実現のため「希望」を持ち続けましょう。きっと未来は開けるはずです。

 3点目は、「勇気」についてです。将来の自分のために、ここぞというときには、勇気を出して、足を一歩、前に踏み出しましょう。人生は、つまずいて倒れても、立ち上がれないときがあっても、全く大丈夫です。時が経ち、やがて、力が湧いてきたら、その時は、しっかりと立ち上がって、一歩前に進んでみましょう。二歩目からは、ずいぶんと楽になるものですよ。
 私たちは、未来のために、今を生きています。今よりも、もっと素敵で、楽しく、明るい未来が、すぐそこまで来ているのです。未来は、未来を信じる者の前にその姿を現します。「今日」辛いことがあっても、「明日」はきっといいことがあるのです。歩みを止めなければ、未来はあなたに必ず微笑むはずです。
 
 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。お子様の晴れの日を迎えられて、お喜びもひとしおのことと存じます。私ども教職員一同、大切なお子様をお預かりします以上は、東雲に来てよかったと思って卒業していただけるよう、力の限り教育に当たりたいと考えております。どうか、家庭と学校が車の両輪となってお子様の成長を支えることができますよう、連携・協力をお願いいたします。
 「愛」「希望」「勇気」をさらに育み、皆さんが、未来のために、この東雲中学・高等学校でかけがえのない自分を作り上げていかれることを切に願って式辞といたします。

2025年3月18日火曜日

修了式  式辞

 正門からの坂道の木々も春めこうとする今日の佳き日に、御来賓の皆様の御臨席を賜り、2024年度松山東雲中学校の修了式を挙行できますことは、我々教職員一同、この上ない喜びであり、本日ここにお集まりくださいました、すべての皆様に厚く御礼申し上げます。
 とりわけ、卒業生の保護者の皆様には、本校入学以来、健やかな成長を願われての日々、「朝なかなか起きてこない」「食が進まない」「笑顔が消える」など、様々な御苦労や御心配がお有りだったと思います。たくさんの苦難を乗り越え、本日、お子様は晴れの御卒業となりました。心からお慶びを申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました33名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。皆さんの、これまでの学習における頑張りや、体育祭、クローバーディ、スプリングフェスティバルなどの各種行事、部活動での活躍ぶりは、たいへん素晴らしく、私はいつも感心させられました。とりわけ、あいさつ、お辞儀、掃除態度は、天下に誇る「東雲レディ」の伝統となっています。
 また、一年生の時からのお茶、お花、お箏とよく頑張り、校長室にも何度も足を運んでいただきました。皆さんの思いやりや優しさにいつも感謝してきました。ありがとうございました。
 さて、愛媛にゆかりの深い山頭火という俳人がいますが、山頭火が松山にやってきたとき、中心となって衣食住のお世話をした方に、高橋一洵という方がいます。松山大学の先生でもありましたが、人のために心底尽くす姿勢や生き方が素晴らしく、「一洵菩薩」とまで呼ばれた方です。その先生が教え子の学生たちによく書いていた言葉、自由律俳句があります。それは、「悲しいときには泣いたらなおる青い山脈」という言葉です。人生、山あり、谷ありですが、まさに悲しいときは泣いて、泣いて、涙枯れるまで泣いて、そして立ち上がっていきましょう、と呼びかけているのです。悲惨な戦争を経験し、空襲を受け、苦しい中から立ち上がっていった、戦後間もない、当時の人々の心に響く言葉だったに違いありません。
 これからの社会では、「人間関係を築く力」が重要とされていますが、今、さらに、求められているのは「人間関係を元に戻す力」です。そして、修復していくための手立ては、昨日までと変わらない「笑顔」と「元気な挨拶」です。まさに、人間関係をよりよく築いていく手立てと同じ「笑顔」と「挨拶」です。
「悲しいときは、泣いたらなおる青い山脈」
「青い山脈」は、故郷の山々、心のよりどころであり、また、幸せの象徴、未来への希望を示すものでもあります。
 生きていく中で、悲しいこと、苦しいことがあっても、それを乗り越え、「笑顔」と「元気な挨拶」を心がけ、心に「愛」を持って、人に優しく接していきましょう。「希望」と「勇気」を持って、社会をより良く変えていきましょう。
 親元を離れて3年間頑張った人、これまでとは違う道を歩む人、様々ではありますが、卒業生の皆さんが、新しいステージで、自らの第一歩を力強く踏み出されることを心から応援しています。
 ますますの御健康と、洋々たる前途に幸多きことをお祈り申し上げて式辞といたします。

2025年3月18日
                    松山東雲中学校長  染田 祥孝

2025年3月7日金曜日

弥生となりて

 3月1日に高校3年生を卒業式で見送り、いよいよ春本番の弥生となりました。
 木曜日には、中学3年生が修学旅行に出発いたしました。オーストラリアで、中学生最後の学校行事を満喫して、心に残る楽しい思い出をたくさん作ってきてくれることでしょう。
 同じく木曜日には、「しののめキッチン」が開かれたのですが、私は出張のため、いただくことができず申し訳ありません。来週13日の木曜日に、メニューをご紹介いたします。今日も、生徒たちのために、おいしい料理をご提供くださいました保護者の皆様に感謝申し上げます。

 金曜日は、中学生は総合的な学習の時間があり、中学2年生には、お花を活けていただきました。「桃」「菜種」「タニワタリ」が、春の暖かさと優しさを醸し出しています。
 1年生にはお茶を点てていただきました。お菓子は、桃の節句にちなんだ「ひし餅」のお菓子でした。今日は、1年間の皆さんの頑張りに対して、茶道の家元から認定証をいただき、私からお渡しをさせていただきました。「挙措動作」、「立ち居振る舞い」、「所作」「しぐさ」など、様々な言葉で表現される「身のこなし」ですが、品をたたえ、優雅にふるまえたら、本当に素敵ですね。皆さんは、この1年間で、茶道を通して、自分磨きができました。「東雲lady」の誕生です。

 今日の生徒の皆さんとの会話は、「この一年で、良かったこと、楽しかったことは何ですか」の問いに対して、「テストで100点を取れたことです」「クローバーディが楽しかったです」などと回答をいただきました。
 学年末テストを乗り切りました。これから、明るく楽しい「春」を謳歌いたしましょう。
 今週も皆様にとりまして、素敵な週末となりますように。

2025年3月1日土曜日

卒業式  式辞

 太陽の光が暖かな春の到来を感じさせる今日の佳き日に、御来賓の皆様の御臨席を賜り、第76回松山東雲高等学校の卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、この上ない喜びであり、御臨席を賜りました皆様方に厚く御礼を申し上げます。
 また、卒業生の保護者の皆様には、本校入学以来、お子様の健やかな成長を願われての日々だったと思いますが、ある日突然、笑顔が消えて無口になったり、朝ご飯を食べなくなったり、部屋に閉じこもって出てこなかったりと、様々な御苦労や御心配がお有りだったと思います。様々なドラマを繰り広げながら、本日、お子様は、それぞれの艱難辛苦を乗り越えて、晴れの御卒業となりました。心からお慶びを申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました95名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。皆さんは、人を大切にして優しく接し、意見が対立してもそれを乗り越え、一致団結、協力して自分たちの良いところを遺憾なく発揮してきました。また、とりわけ今年は、多くの部が全国大会等に出場するなど、素晴らしい成果を上げていただきました。
 思い起こせば、昨年の冬、私が学校に出勤した朝7時過ぎ、凍るような空気の中で、グランドを猛ダッシュするバレーボール部員の姿を何度も何度も見ました。同じく、寒い冬の夕方、みぞれが降っても、照明をつけながらグランドでボールを追い続けるサッカー部員の姿を見てきました。寒い日も、暑い日も、朝練を続けるアーチェリー部員。急いで朝の礼拝に走っていく姿を幾度となく見てきました。
 重い楽器を運びながら、笑顔で対応する吹奏楽部員の姿。とても素敵でした。もちろんコンクールやマーチング大会での演奏も、見事でした。白い手袋をし、様々な行事で、心を合わせて演奏をするハンドベル部員。奉仕の心をもって、能登への義援金を集めるために街頭に立ってくれたYWCAをはじめとする心優しい人たち。文化部・運動部、同好会、女子力など、皆さんは、本当に頑張ってきました。
 部活が終わった3学期に、やっと余裕のできた昼休み。青春の思い出として、パンを買いたかった人たちが、突然パン販売がなくなって残念がっていると知らせてくれた思いやりのある高校3年生。弁論大会で、女子校の意義を考えたり、親元を離れて本校に来る覚悟や保護者への感謝の気持ちを述べてくれたりした、弁士の人たち。調理実習で作った料理を届け、さりげなく食器を下げに来てくれた心濃やかな人たち。学校行事を成功させるために、裏方として遅くまで残って準備してくれた生徒会の皆さん。遅れることがあっても、あの坂道を上り、日々自分と戦って、卒業を勝ち取ったあなたたち。最後の最後まで、国公立の二次試験に挑んできた、努力家のあの人、この人。今こうして振り返れば、卒業する皆さんが活躍した様々な姿や場面が浮かんできます。私たちは、皆さんからいただいた素晴らしい思い出をこれからも大切にしていきたいと思います。
 さて、卒業生の皆さん。これからも「笑顔」と「元気な挨拶」を心がけ、心に「愛」を育んで、人に優しくしていきましょう。「希望」と「勇気」を持って、社会をより良く変えていきましょう。「東雲レディ」として、人に優しい、ほっとするような、温かみのある社会を創っていきましょう。それが、明治以来138年続く本校の、卒業生としてのミッションです。
 それでは、いよいよ旅立ちの時がやってきました。卒業生の皆さんが本校を巣立ち、新しい世界で、自らの新しい一歩を踏み出されることを、この「東雲」の優しい先生方は、心から応援しています。皆さんのますますの御健康と、前途に幸多からんことをお祈り申し上げて、式辞といたします。

            2025年3月1日  松山東雲高等学校長  染田 祥孝